2026年度 愛知総合工科高校 完全ガイド|学校見学・学科紹介・入試情報・進路実績を徹底解説

2026年度入試対応の愛知総合工科高校完全ガイド。学校見学レポート、学科紹介、入試情報、進路実績をまとめた記事のアイキャッチ画像。 ②高校別情報

愛知県の高校入試情報を発信する小牧市の個別指導学習塾、名学館小牧新町校塾長の吉澤です。

今回はご縁があり、愛知総合工科高等学校・附属中学校・専攻科合同の学校説明会に参加させていただきました。

工業高校というと「ものづくり」のイメージを持つ方が多いと思います。しかし実際に見学してみると、その想像を大きく超える設備や学習環境が整っており、理系やものづくりに興味がある生徒なら、思わずワクワクしてしまう学校でした。

この記事では、学校説明会や校内見学で感じた魅力に加え

学校の特色
最新の入試情報
愛知全県模試追跡調査による偏差値・内申点分析
合格するためのポイント

まで、受験生・保護者の皆様に役立つ情報を詳しくご紹介します。

塾長
塾長

今回は愛知総合工科高校へ行ってきました!

理系好きにはたまらない、最新設備が充実した学校でした。
学校説明会の様子と、実際の受験データを合わせて紹介します!

今回の説明会は、セルモ日進西小学校前教室の西尾塾長(東山工業高校OB)のご尽力により実現したもので、私も参加する機会をいただきました。

当日は、愛知総合工科高等学校・附属中学校・専攻科それぞれについて説明を受け、教育内容や特色、進路、専攻科の仕組みなどについて詳しく学ぶことができました。

普段から高校受験の進路指導を行う立場として、パンフレットやホームページだけでは伝わらない学校の雰囲気や先生方の思いに直接触れることができた、大変有意義な説明会でした。

本記事では、学校説明会や校内見学で実際に見聞きした内容に加え、愛知全県模試追跡調査をもとに、偏差値や内申点、実際の合格ラインについても詳しく分析していきます。

⇩8月6日(木)愛知総合工科学校説明会特設サイト

愛知総合工科高校とは?

愛知総合工科高等学校は、2016年(平成28年)に開校した、愛知県の工業教育の中核を担う県立高校です。愛知工業高校全日制課程と東山工業高校を統合して誕生し、「ものづくり愛知」を支える次世代の技術者・技能者の育成を目指しています。

一般的な工業高校では、入学時から学科が決まっている学校が多くあります。しかし、愛知総合工科高校では入学時は学科を分けず一括募集を行い、1年次前期は全員が「ミックスホームルーム」で学びます。ものづくりの基礎を幅広く学び、自分の興味や適性を見つけたうえで、1年次後期から5系統7学科へ進むという全国的にも特徴的な教育システムを採用しています。

ここが、この学校最大の魅力と言ってもよいでしょう。

▼ 愛知総合工科高校の学びの流れ

1年次前期に幅広く専門分野を体験してから学科を選択するため、「入学してからやりたいことが変わった」という場合でも、自分に合った進路を選びやすい仕組みになっています。

また、卒業後は就職だけでなく、大学・専門学校への進学や、本校に併設されている専攻科へ進学するなど、多様な進路を選択できます。専攻科では、さらに高度な技術や知識を学び、企業で即戦力となる人材を育成しています。

ミックスホームルームとは? ― 愛知総合工科ならではの1年前期

愛知総合工科高校の大きな特徴が、**「ミックスホームルーム」**です。

1年次前期は、機械・電気・建設・デザインなどの専門分野に分かれるのではなく、全員が同じホームルームで学びながら、5系統すべての学習を体験します。

そして、自分の興味や適性を見つけたうえで
『1年次後期には5系統(理工系・機械系・電気系・建設系・デザイン系)』
を選択します。

さらに、2年次からは各系列の中で7学科へ分かれ、より専門的な学習が始まります。

つまり、

  • 1年次前期 … 5系統を幅広く体験(ミックスホームルーム)
  • 1年次後期 … 5系統を選択
  • 2・3年次 … 7学科で専門性を深める

という3段階で、自分の進路を考えながら専門性を高めていく教育システムになっています。

一般的な工業高校では、2年次からコースや学科に分かれる学校が多くあります。一方、愛知総合工科高校では1年次後期という早い段階で系列を選択するため、自分の興味や適性に合った分野をより長い期間学べることが特徴です。

説明会でも、「まずは実際に体験し、その上で自分に合った分野を選んでほしい」という学校の考え方が印象に残りました。中学生の段階で将来の専門分野を決めることは簡単ではありません。だからこそ、体験を重視しながら段階的に専門性を高めていくこの仕組みは、愛知総合工科高校ならではの魅力だと感じました。

塾長
塾長

人気ある系統・学科に偏りが出た場合は学力順になるのかと思っていたら、そうでもないようで4月頭から1か月に1回くらいの進路希望調査と面談を行ったうまく調整していくそうです。

学科紹介

理工科

学ぶ内容

理工科は、工学と理学を融合した探究型の学科です。1年次は機械系・電気系・情報系・化学系の4つの分野を横断的に学び、自分の興味や適性を見つけます。2年次からは自ら研究テーマを設定し、2年間かけて研究・実験を進める「課題研究」に取り組みます。工学的な視点だけでなく、論理的思考力や探究力を養えることが大きな特徴です。

塾長
塾長

理工科は国公立大学や難関私立大学への進学を目標とした教育課程になっています。2年次1学期までに工業系の専門資格を取得し、その後は大学受験に向けた学習へ移行します。数学・理科の授業時間も多く、進学を意識したカリキュラムが組まれています。

推奨資格

・英検準2級以上
・工業系各種資格(2年次1学期までに取得を目指す)

主な進学

・国公立大学(工学部・理学部)
・私立大学(工学部・理工学部)
・医療系・農学系など理系学部
・愛知総合工科高校専攻科

理工科の進路実績

理工科では、課題研究を通して自ら課題を見つけ、探究し、発表する力を育成しています。

2年次1学期までに専門資格の取得を目指し、その後は大学受験対策へ移行するカリキュラムが組まれていることも特徴です。工業高校でありながら、毎年多くの生徒が国公立大学や難関私立大学へ進学しています。

主な進学実績(過去実績)

国公立大学

  • 京都大学
  • 名古屋大学
  • 名古屋市立大学
  • 名古屋工業大学
  • 岐阜大学
  • 信州大学
  • 豊橋技術科学大学
  • 秋田大学
  • 愛知教育大学

私立大学

  • 南山大学
  • 名城大学
  • 中京大学
  • 愛知工業大学
  • 藤田医科大学
  • 東京農業大学

就職実績

  • 株式会社デンソー など

機械系 機械加工科 機械制御科

機械加工科

学ぶ内容

機械加工科では、工作機械を使った「ものづくり」の基礎から応用までを学びます。

1年次は機械と電気の基礎を学び、2年次からは旋盤・フライス盤・NC工作機械・CAD製図・溶接などを実践的に習得します。3年次にはNCプログラミングや生産現場で必要となる知識・技能を身に付け、即戦力として活躍できる技術者を目指します。

主な資格・試験

機械加工科では、ジュニアマイスター顕彰制度も見据え、多くの資格取得に挑戦します。

  • 技能検定(普通旋盤・フライス盤・機械保全など)
  • 機械製図検定
  • 基礎製図検定
  • 計算技術検定
  • 品質管理検定(QC検定)
  • 危険物取扱者乙種第4類
  • ガス溶接技能講習
主な就職先

機械加工科の卒業生は、自動車・機械・鉄鋼・鉄道など、幅広いものづくり分野へ就職しています。

主な就職実績として、次の企業・団体が紹介されています。

  • トヨタ自動車
  • デンソー
  • 大同特殊鋼
  • 豊田自動織機
  • 日本製鉄(資料では旧社名の新日鐵住金)
  • 名古屋鉄道
  • アイシン
  • AGC(資料では旧社名の旭硝子)
  • マキタ
  • 三菱重工業
  • 愛知県警 など

工作機械による加工技術だけでなく、機械製図、品質管理、溶接なども学ぶため、製造現場を中心に幅広い進路につながっています。

主な進学先

・愛知工業大学 工学部
・名城大学 理工学部
・金沢工業大学 工学部
・鈴鹿医療科学大学 医用工学分野
・中部大学 工学部
・大同大学 工学部
・愛知総合工科高校専攻科 など

機械制御科

学ぶ内容

機械制御科では、機械技術と電気・制御技術の両方を学びます。

機械加工や製図だけでなく、PLC(シーケンス制御)やFA(工場自動化)、電子回路、プログラミングなども学習し、ロボットや自動化設備を扱うための知識を身に付けます。

学校見学では、DENSO製の協働ロボットを使用した実習設備や、CATIA V5による設計・製図の授業も見学することができました。現在の製造業で求められる最新技術を学べる環境が整っています。

主な資格・試験

機械制御科でも資格取得を積極的に推進しており、就職・進学の両方に役立つ資格取得を目指します。

  • 第二種電気工事士
  • シーケンス制御技能士
  • 機械保全技能士
  • 機械製図検定
  • 品質管理検定(QC検定)
  • ガス溶接技能講習
主な就職先

機械制御科の卒業生は、機械加工だけでなく、電気・制御・自動化設備に関する知識を生かし、自動車、鉄道、電機、産業機械、エネルギーなどの分野へ就職しています。

主な就職実績として、次の企業が紹介されています。

  • トヨタ自動車
  • デンソー
  • トヨタ車体
  • JR東海
  • ヤマザキマザック
  • 大同特殊鋼
  • 日本碍子
  • 東邦ガス
  • アイシン
  • マキタ
  • アドヴィックス など

PLCやシーケンス制御、FA設備、電気保全などを学ぶため、製造設備の設計・立ち上げ・保全に関わる企業への就職実績が目立ちます。

主な進学先
  • 名城大学 理工学部
  • 中京大学 工学部
  • 愛知工業大学 工学部
  • 名古屋市立大学 経済学部
  • 愛知学院大学 経済学部
  • 金沢工業大学 工学部
  • 愛知総合工科高校専攻科 など
塾長
塾長

どちらも機械系ですが、目指す技術者の姿が少し異なります。

「まだ機械加工科と機械制御科のどちらが自分に向いているか分からない…」という人でも心配はいりません。

愛知総合工科高校では、1年前期に機械系を含む各系統を体験したうえで、自分に合った系統を選択します。そして、2年次から機械加工科・機械制御科といった専門学科に分かれて学びを深めていく仕組みになっています。

先生との面談も行われるため、自分の興味や適性を確認しながら進路を決められる環境が整っています。

学科 向いている人
機械加工科 工作機械や加工技術を学び、製品をつくる技術者を目指したい人
機械制御科 ロボット・PLC・電気・プログラミングなど、自動化や制御技術に興味がある人

電気系 電気科 電気情報科

電気系には**「電気科」と「電子情報科」**の2学科があります。

どちらも電気や電子、情報技術を学びますが、目指す分野が異なります。

  • 電気科…発電・送電・電気設備など、社会インフラを支える「電気」のスペシャリストを目指す学科
  • 電子情報科…プログラミングやAI、ロボット、IoTなど、情報技術を活用したものづくりを学ぶ学科

電気科

学ぶ内容

電気科では、発電・送電・配電といった電力システムをはじめ、電気機器や計測制御、電気工事など、私たちの生活を支える電気技術を幅広く学びます。

3年間を通して、電気の基礎から国家資格レベルまで段階的に学び、実践力を身に付けていきます。

主な資格・試験

電気科では国家資格の取得に力を入れており、次のような資格取得を目指します。

  • 第二種電気工事士
  • 第一種電気工事士
  • 第三種電気主任技術者
  • 電気工事施工管理技士補
  • シーケンス制御作業3級
  • 電子機器組立て作業3級
  • 工事担任者 など

資格取得モデルプランも用意されており、1年次から計画的に資格取得へ挑戦できます。

主な就職先
  • 中部電力
  • 中部電気保安協会
  • JR東海
  • 日本貨物鉄道(JR貨物)
  • 日本碍子
  • デンソー
  • パナソニックスイッチギアシステムズ
  • トーエネック
  • 中央電気工事
  • シーキューブ
  • イオンディライト
  • 中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋
  • 日本空調サービス
  • 鹿島建物総合管理
  • 愛宕電機
  • 名古屋市役所(技術電気) など
主な進学先
  • 名城大学
  • 中京大学
  • 愛知総合工科高校専攻科(エネルギー・情報システム・生産システム)など

電子情報科

学ぶ内容

電子情報科では、電子回路やコンピュータ、ネットワーク、プログラミング、ロボット工学などを学びます。

近年はPythonを活用したAIやIoT分野の学習にも力を入れており、これからの情報社会で活躍できる技術者を育成しています。

主な資格・試験
  • ITパスポート
  • 基本情報技術者
  • 応用情報技術者
  • 情報技術検定1級・2級
  • 第二種電気工事士
  • シーケンス制御作業3級・2級
  • 電子機器組立て作業3級 など

情報系国家資格だけでなく、電気系資格も取得できる点が特徴です。

主な就職先
  • リンナイ
  • フューチャーイン
  • 名古屋交通開発機構
  • 住友理工
  • 東邦ガス
  • シーキューブ
  • デンソー
  • 豊田自動車 など
主な進学先
  • 豊橋技術科学大学
  • 岐阜大学
  • 愛知県立大学
  • 名城大学
  • 南山大学
  • 中京大学
  • 愛知工業大学
  • 中部大学
  • 大同大学
  • 愛知総合工科高校専攻科 など
学科 向いている人
電気科 発電・送電・電気設備など、社会インフラを支える仕事に興味がある人
電子情報科 プログラミング・AI・ロボット・IoTなど、情報技術を活用したものづくりに興味がある人

建設系 建設科

建設科

学ぶ内容

建設科では、建築・土木・防災の3分野を総合的に学びます。

住宅や建物の設計・施工だけでなく、道路や橋などの社会インフラ整備、さらに災害に強いまちづくりについても学ぶのが特徴です。

設計・測量・施工管理・製図などの実習を通して、建設分野で活躍するための専門知識と技術を身に付けます。

主な資格・試験

建設業界で役立つ国家資格や技能検定の取得を目指します。

  • 2級建築施工管理技士補
  • 2級土木施工管理技士補
  • 測量士補
  • 測量士
  • 建築製図技能検定
  • 技能検定(建築大工2級・3級)
  • 計算技術検定 など

1年次から資格取得モデルプランが用意されており、進路に合わせて計画的に資格取得を進められます。

主な就職先

建設会社だけでなく、公務員やインフラ関連企業への就職実績もあります。

  • 国土交通省 中部地方整備局
  • 愛知県・名古屋市などの地方公務員(技術職)
  • 大林道路
  • 鹿島道路
  • 矢作建設工業
  • 佐藤工業
  • 栗本建設工業
  • トヨタT&S建設
  • 東京電力パワーグリッド
  • 大和ハウスリフォーム
  • 住友林業ホームエンジニアリング など
主な進学先

専門性を生かして、総合型選抜や学校推薦型選抜による大学進学を目指す生徒もいます。

  • 名古屋工業大学
  • 岐阜大学
  • 豊橋技術科学大学
  • 福井大学
  • 名城大学
  • 愛知工業大学
  • 中部大学
  • 大同大学
  • 愛知淑徳大学
  • 東海工業専門学校金山校 など
塾長
塾長

建設科という名前ですが、学ぶのは建築だけではありません。住宅や建物をつくる建築分野に加え、道路や橋などの土木、防災・減災まで幅広く学べるのが愛知総合工科高校の建設科の特徴です。

学科 向いている人
建設科 建物・道路・橋などの設計や施工、防災・まちづくりに興味がある人

デザイン系 デザイン工学科

学ぶ内容

デザイン工学科では、「使いやすさ」「美しさ」「機能性」を形にするデザインを学びます。

1年次はデッサンや色彩、造形などの基礎を学び、2年次にはビジュアル・プロダクト・ベーシック・インテリアの4分野をローテーションで体験します。

3年次には希望するコースで専門性を深め、CADや3Dプリンターも活用しながら、自分のアイデアを作品として形にしていきます。

主な資格・試験

デザインや設計分野で役立つ資格取得を目指します。

  • 機械製図検定
  • グラフィックデザイン検定
  • カラーコーディネーター検定
  • レタリング技能検定
  • トレース技能検定
  • CAD検定
  • CGクリエイター検定
  • DTP検定 など

進路に合わせた資格取得モデルプランが用意されており、計画的に専門資格へ挑戦できます。

主な就職先

卒業後はデザイン会社だけでなく、製造業や印刷業など幅広い企業へ就職しています。

  • 豊田合成
  • トヨタ自動車
  • 東洋プリディア
  • 竹田印刷
  • 鈴木プラスチック
  • 三昭堂
  • カリモク家具
  • トヨトミ
  • 日南
  • 富士特殊紙業
  • マクシスエンジニアリング など
主な進学先

デザイン・芸術・工学系の大学へ進学する生徒も多くいます。

  • 愛知県立芸術大学
  • 京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)
  • 金沢美術工芸大学
  • 長岡造形大学
  • 名古屋学芸大学
  • 日本大学
  • 名城大学
  • 愛知総合工科高校専攻科 など
塾長
塾長

「デザイン」と聞くとイラストを描く学科をイメージする人も多いですが、愛知総合工科高校のデザイン工学科は少し違います。製品デザインや工業デザイン、CADや3Dプリンターなども学び、“デザインで社会の課題を解決する力”を育てる学科です。美術が好きな人はもちろん、ものづくりが好きな人にもおすすめできる学科だと感じました。

学科 向いている人
デザイン工学科 デザイン・ものづくり・CAD・3Dデザインに興味があり、アイデアを形にしたい人

校内見学

学校説明会では、校舎内や実習施設も見学させていただきました。
実は塾長愛知総合工科に来るのはこれで3回目です。
1回目は息子の進学先を検討している際の学校見学。
2回目は今回の塾向け説明会を開催するにあたっての意見交換会です。

校舎外観

校内を歩いてまず驚いたのは、大学のキャンパスのような開放感です。ガラス張りの校舎や広い中庭、各実習棟を結ぶ渡り廊下など、一般的な高校とは一味違う雰囲気がありました。

また、校舎全体が非常にきれいに整備されており、日々このような環境で学べることは、生徒にとって大きな魅力だと感じました。

実習設備だけでなく、普段の授業で使用する教室や共用スペースも整備されており、生徒が学びやすい環境づくりが随所に工夫されていました。

校内・付属中学校授業風景

1枚目は、今回の塾向け学校説明会で使用された教室です。木目調の落ち着いた雰囲気で、プロジェクターやICT機器も整備されており、学びやすい環境が整っていました。

2枚目は、附属中学校の教室へと続く廊下です。ガラス張りで開放感があり、校舎全体が明るく清潔に保たれていることが印象的でした。

また、附属中学校は理工探究を教育の柱としており、探究活動や実験・観察を重視した授業を数多く取り入れています。高校の専門設備や教育資源も活用しながら、早い段階から「考える力」「課題を解決する力」を育てる教育が行われていることも大きな特徴です。

高校・附属中学校・専攻科が同じキャンパスにある環境だからこそ、学びが自然につながっていくことを実感できました。

教室・実習室

3Dプリンター(Bambu Lab A1)や、DJIのドローンが置いてありました。
3Dプリンターは実際に印刷中でした。

機械加工実習室には、FANUC(ファナック)製の立形マシニングセンタ 「ROBODRILL α-D14MiB5 Plus」 が設置されていました。

ROBODRILLは、自動車部品や航空機部品、精密機械、金型などの製造現場で数多く使用されている、高速・高精度・高効率を兼ね備えたCNCマシニングセンタです。

この機械では、金属材料をコンピュータで制御しながら、ミクロン単位の精度で切削加工を行うことができます。実際の製造現場でも活躍する設備であり、高校生のうちから本格的なNC加工技術を学べることは大きな魅力です。

塾長
塾長

私自身、日本特殊陶業株式会社で自動車用酸素センサーの品質管理を担当していました。

故障した部品(クレーム品)の解析を行い、自動車メーカーへ原因を報告する仕事をしていたため、このような工作機械で加工された部品が、その後どのように品質管理され、自動車へ組み込まれていくのかを実際に見てきました。

その経験から見ても、このような現場で使われる設備に高校生のうちから触れられる環境は非常に貴重です。単に機械の操作方法を学ぶだけではなく、「製品を高い精度で作る」という製造業の基本を実践的に学べる点は、愛知総合工科高校の大きな強みだと感じました。

企業で活躍する協働ロボットを使った実践授業

今回見学した専攻科では、プログラミングの授業も見学させていただきました。

授業では、先生がプログラムの基本となる「演算子」について解説されており、学生の皆さんはパソコンを使って真剣に学習していました。

教室内には、DENSO製の人協働ロボット『COBOTTA』が複数台設置されており、プログラムを作成するだけでなく、実際のロボットを動かしながら制御技術を学べる環境になっています。

高校卒業後の2年間で、企業が求める実践的な技術を身に付けられることが、専攻科の大きな魅力だと感じました。

世界標準CAD「CATIA V5」で設計技術を学ぶ

こちらは専攻科で行われていたCAD(Computer Aided Design)の授業です。

学生一人ひとりにパソコンが用意され、CATIA V5を使用して機械部品の図面作成を行っていました。

CATIAはフランスのダッソー・システムズ社が開発した3D CADソフトで、自動車や航空機、産業機械など、世界中の製造業で使用されている設計ソフトです。

写真では、3Dモデルから図面を作成する「ドラフティング」の作業を行っており、実際の製造現場でも行われている設計業務を学んでいました。

デザイン工学科 ― 「デザイン」と「ものづくり」を融合した学科

デザイン工学科は、製品や建築、グラフィックなどのデザインを通して、「美しさ」と「使いやすさ」を兼ね備えたものづくりを学ぶ学科です。

今回見学した校舎内には、生徒が制作した作品が数多く展示されていました。

写真やデッサン、立体作品、建築模型、プロダクトデザインなど作品のジャンルは非常に幅広く、高校生が制作したとは思えない完成度の高い作品も数多く並んでいました。

また、造形デザイン実習室では、制作スペースがしっかり確保され、デッサンや模型制作、デザイン演習などを行える環境が整っています。創作活動に集中できる、非常に恵まれた設備だと感じました。

さらにパンフレットでも紹介されているように、デザイン工学科では

  • デッサン・色彩・造形の基礎
  • グラフィックデザイン
  • プロダクトデザイン
  • CAD・CGによる設計
  • 建築・空間デザイン

など、デザインと工学の両方を学びながら、自分のアイデアを「形」にする力を身につけていきます。

一般的な美術系の学科とは異なり、「デザインしたものを実際に製品として製作する」という工業高校ならではの学びが大きな特徴です。

私自身、工業高校というと機械や電気のイメージが強かったのですが、このデザイン工学科を見学して、その印象は大きく変わりました。

ものづくりが好きな生徒はもちろん、

こんなことに興味がある生徒にもおすすめです!

  • デッサン・色彩・造形の基礎を学びたい
  • グラフィックデザインに興味がある
  • プロダクトデザインに挑戦したい
  • CAD・CGを使った設計を学びたい
  • 建築・空間デザインに興味がある

という生徒にとっても、非常に魅力的な学科だと感じました。

入試情報・合格ラインを徹底分析

入試倍率

2026年度の愛知総合工科高校は、過去3年間で最も高い第1志願倍率となりました。推薦・一般ともに人気の高さがうかがえます。

推薦選抜

推薦選抜の定員枠は募集人員の30%~45%
つまり、96名~144名

年度募集人員志願者数合格者数
20263207171
20253204039
20243205454
  • 2026年度は募集人員が増加。
  • 推薦は募集人数とほぼ同数の志願者となり、多くの受験生が推薦で合格しています。

一般選抜

年度募集人員第1志願第1志願倍率最終倍率
20262494221.69倍2.30倍
20252814481.59倍2.23倍
20242664391.65倍2.23倍
  • 第1志願倍率は1.69倍で過去3年間最高。
  • 最終倍率も2.30倍となり、高い人気を維持しています。

合格者平均内申・偏差値分析

愛知総合工科高校を志望するうえで、多くの受験生や保護者が気になるのは「どれくらいの内申点があれば合格できるのか」という点ではないでしょうか。

ここでは、愛知全県模試追跡調査のデータをもとに、過去3年間(2023~2025年度)の合格者・不合格者の内申点分布を分析していきます。

もちろん、入試は当日の学力検査が最も重要であり、内申点だけで合否が決まるわけではありません。しかし、過去のデータを見ることで、自分が現在どの位置にいるのか、どのくらいの内申点を目標にすればよいのかを把握する目安になります。

まずは、各年度の合格者平均内申点から見ていきましょう。

2025年度 合格者平均内申は28.2

2025年度愛知総合工科高校入試における内申点別の合格者・不合格者人数を示したグラフ

2025年度の合格者平均内申点は28.2でした。

グラフを見ると、合格者は内申26~30付近に最も多く集まっており、特に28前後が中心となっています。

一方で、26・27付近には合格者と不合格者が混在しており、このあたりが一つのボーダーゾーンであることが分かります。

もちろん、内申25以下でも合格している受験生がおり、逆に27以上でも不合格となった受験生もいます。つまり、当日の学力検査の結果が合否に大きく影響していることが読み取れます。

2024年度 合格者平均内申は28.4

2024年度愛知総合工科高校入試における内申点別の合格者・不合格者人数を示したグラフ

2024年度の合格者平均内申点は28.4でした。

2025年度(28.2)とほぼ同じ水準であり、合格者の平均内申は28点前後で推移していることが分かります。

また、合格者・不合格者ともに27~29付近に多く分布しており、このあたりが受験生のボリュームゾーンとなっています。

詳細な傾向については、3年間のデータを比較しながら後ほどまとめて解説します。

2023年度 合格者平均内申は27.2

2023年度愛知総合工科高校入試における内申点別の合格者・不合格者人数を示したグラフ

2023年度の合格者平均内申点は27.2でした。

2024年度(28.4)、2025年度(28.2)と比べるとやや低いものの、合格者の中心は27~29付近に分布しており、大きな傾向は変わりません。

年度によって多少の違いはありますが、愛知総合工科高校の合格者は内申27~28前後が一つの目安となっていることが分かります。

3年間のデータをまとめて見ることで、より詳しい合格ラインの傾向を分析していきます。

2023~2025年度の合格者・不合格者の内申点分布

2023~2025年度愛知総合工科高校入試における内申点別の合格者・不合格者人数を示したグラフ

3年間の入試結果をまとめると、合格者は内申27~29付近に最も多く分布していることが分かります。一方で、不合格者も26~27付近に多く見られ、内申だけで合否が決まるわけではないことも読み取れます。

2023~2025年度の合格者平均内申は次のとおりです。

合格者平均内申
  • 2025年度:28.2
  • 2024年度:28.4
  • 2023年度:27.2

年度による多少の変動はありますが、合格者平均はおおむね27~28台で推移しています。

ただし、グラフを見ると内申24~26でも合格している受験生がいる一方で、内申27~29でも不合格となっている受験生もいます。これは、愛知県公立高校入試では学力検査(当日点)の比重が大きく、内申点だけでは合否を判断できないためです。

つまり、内申点はあくまで目安の一つです。現在の内申だけで諦めたり安心したりするのではなく、当日点をどれだけ伸ばせるかが合格への大きなポイントになります。

2023~2025年度 合格者平均偏差値(愛知全県模試)

愛知全県模試の追跡調査をもとに、合格者の平均偏差値を2023年度~2025年度入試の集計をしてみました。もちろん個人差はありますが、受験勉強を進める上での一つの目安として参考にしてください。

年度 合格者平均偏差値
2025年度 48.1
2024年度 49.2
2023年度 47.0
塾長
塾長

3年間のデータを見ると、合格者平均偏差値は47〜49程度で推移しています。

もちろん、偏差値だけで合否が決まるわけではありません。愛知県公立高校入試では内申点と当日点のバランスが重要です。

実際に内申点の分布を見ると、平均付近だけでなく、それより低い内申でも当日点で逆転合格している生徒がいる一方、高い内申でも不合格となるケースがあります。

そのため、この偏差値は**「合格者の目安」**として参考にしつつ、日頃から内申点対策と入試本番の得点力をバランスよく伸ばすことが大切です。

2027年度(令和9年度)一般選抜における愛知総合工科 面接実施の有無及び校内順位の決定方式について

学校名学科名面接校内順位
愛知総合工科工業なし
一般選抜における校内順位の決定に際しては、各高等学校があらかじめ選択した次のⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴのいずれかの方式によって得られた数値を基礎資料とした上で、総合的に行う。
★評定:45点満点 学力検査:55点満点
Ⅰ (評定得点)+(学力検査合計得点)
Ⅱ {(評定得点)×1.5 }+(学力検査合計得点)
Ⅲ (評定得点)+{(学力検査合計得点)×1.5 }
Ⅳ {(評定得点)×2 }+(学力検査合計得点)
Ⅴ (評定得点)+{(学力検査合計得点)×2 }

まとめ

まとめ
まとめ

実際に学校を見学し、先生方のお話を伺い、施設や授業の様子、生徒の皆さんの姿を見て、私は愛知総合工科高校を非常におすすめできる学校だと感じました。

最新の設備が整っていることはもちろんですが、それ以上に印象的だったのは、生徒一人ひとりが真剣にものづくりに取り組んでいる姿です。普通科ではなかなか経験できない、実践的な学びが数多く用意されており、「好きなことを将来の仕事につなげたい」という生徒にとっては、とても魅力的な環境だと思います。

一方で、誰にでもおすすめできる学校というわけではありません。

愛知総合工科高校では、数学や理科をはじめとする理系科目に加え、専門教科でも論理的に考える力や計算力が求められます。機械や電気、情報、建築、デザインなど学科は異なりますが、どの分野でも理系的な考え方は欠かせません。

そのため、

  • ものづくりが好き
  • 機械やコンピュータ、デザインに興味がある
  • 将来は技術職やエンジニア、デザイナーを目指したい

という生徒には自信を持っておすすめできます。

反対に、理系科目が極端に苦手で、「数学はできれば勉強したくない」「理科も好きではない」という生徒には、あまり向いていないかもしれません。

高校選びで大切なのは偏差値だけではなく、自分が3年間楽しく学び、将来につながる力を身につけられる環境かどうかです。

愛知総合工科高校は、「好き」を武器に将来の仕事へつなげられる数少ない高校です。ものづくりや工学、デザインに少しでも興味がある人は、ぜひ学校説明会や体験入学に参加し、自分の目でその魅力を確かめてみてください。

一緒に行った塾長仲間のブログ紹介

今回愛知総合工科の説明会をセッティングしてくれたセルモ日進西小学校前教室 西尾塾長

愛知のトップブロガー さくら個別指導学院 國立塾長

プロフィール
この記事を書いた人
名学館の塾長

とにかく車のことしか考えていない名学館小牧新町校 塾長の吉澤です。
三重大学 電気電子工学専攻 博士前期課程修了後、スパークプラグで有名なNGKスパークプラグ(日本特殊陶業)に入社。

7年間 自動車用酸素センサーの品質管理に携わる。

2008年に個別指導学習塾 名学館小牧新町校を立ち上げる。
********
********
名学館小牧新町校
〒485-0013
愛知県小牧市新町1丁目86番地
0568-74-4119

名学館の塾長をフォローする
塾長ブログ
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします。
②高校別情報
シェアする
名学館の塾長をフォローする