生物分野
「光合成に必要な条件を実験で示した結果を基に問われる問題」
- 解説: 光合成には光と二酸化炭素が必要であることをグラフや表から読み取る練習をする。
- 対策: 生物の基礎事項(光合成・呼吸・遺伝)を押さえつつ、図表問題に慣れる。
大問2では、「生態系における生物」に関する問題が出題されました。
重要な注意点
- この単元は、多くの中学校で2学期の期末テスト範囲となっておらず、まだ十分に対策できていない受験生が多い傾向があります。
- 食物連鎖や生態系のエネルギーの流れなど、理科に限らず3学期の学習内容も出題されるので手薄になっている分野はしっかり問題演習しておく。
2. 化学分野
「エタノールと水の混合物の問題」
問題の概要
- エタノールと水の混合液を加熱して沸騰する温度を測定し、それぞれの性質を考察する問題。
- エタノールと水の沸点の違いを利用した問題設定であり、蒸留や混合液の性質について理解を問う内容です。
解説
1. エタノールと水の性質を理解する
- エタノールの沸点:78.3°C
水(100°C)よりも低いため、加熱を続けるとエタノールが先に蒸発します。
- この性質を利用して、エタノールと水の混合液を蒸留し、それぞれを分離することが可能です。
2. 沸騰温度の変化
- エタノールと水が混ざっている場合、混合液の沸騰温度は両者の純物質の沸点の間になります。例えば、エタノールの割合が多ければ78.3°Cに近くなり、水の割合が多ければ100°Cに近づきます。
3. 蒸留の仕組み
- 問題では、混合液の加熱によって発生する蒸気を冷却することで、再び液体に戻す「蒸留」の考え方が問われます。このとき、蒸気中の成分比率が変化する点がポイントです。
3. 物理分野
「電熱線の電流と電圧の関係」と「磁界による力」
問題の概要
- 電流計と電圧計を用いた実験を通して、電流と電圧の関係や、電流が磁界から受ける力の大きさについて調べる問題。
- オームの法則や電磁力の基礎を理解する必要があります。
- 実験装置の構造や、得られたデータをグラフ化し、考察する力が求められます。
出題の意図
- オームの法則の理解
- 電圧、電流、抵抗の基本的な関係を正確に理解しているかを確認。
- 電磁力の基礎
- 電流が磁界中で受ける力の大きさや方向を、実験装置を通じて考察。
- データ分析と考察力
- 表やグラフを正確に読み取り、そこから意味を導き出す能力を問う。
4. 地学分野
「金星と月の見え方についての問題」
問題の概要
この問題では、以下の観点について考察する必要があります。
- 金星と月の相互位置関係
観測時点での金星と月の位置と、その見え方の変化を考察する。
- 月の欠け方
地球から見た月が欠けていく理由を基に、図や選択肢から正しい回答を導きます。
対策方法
- 天体の公転と位置関係の復習
- 地球と月、金星の位置関係を教科書や資料集で確認。
- 太陽系内の惑星がどのように動くのか、公転と見え方の関係を理解しましょう。
- 金星と月の満ち欠けを考える練習
- 月の満ち欠けに関する基本知識を復習。
- 金星も同様に満ち欠けが起こることを理解し、図やデータをもとに説明できるようにする。
- 図を用いた問題演習
- 天体図や位置関係を示す図を使い、金星や月の動きに基づいて正しい結論を導く練習を行いましょう。