小牧市で公立高校受験にめっぽう強い
名学館小牧新町校 塾長の吉澤です!!
さて、昨日 愛知県教育委員会高等学校教育課のサイトで
『 全日制一般選抜・推薦選抜等入学願書受付締切後の志願者数 』
が発表になりました。
ただし、2月21日(金)及び2月25日(火)に志願変更が可能なので、最終倍率はまた25日の夜に発表されます。
愛知県公立高校の倍率を見る上での注意点
見かけの倍率に驚かないように!!
重要なのは、第一志願者数と第二志願者数の割合です!!
さて、愛知県人はよく知っているとは思いますが、公立高校で2校受験できるのは全国を見ても愛知県だけなんです!!
だから、他県の方から見ると公立高校の倍率が2倍とか3倍になる愛知県は化け物のように見えることでしょう。
でも、ちがうんです!!
資料にある締切時倍率は第一志願者と第二志願者の合計人数を募集人員で割ったものです!!
(締切時倍率)=(志願者合計)/(募集人員)
となるわけです。
普通そうじゃないんですか?
第二志願者の多くは、第一志願の高校に受かります!!
実際に流れてくるのは1~2割程度ですね。
ということは??
実質倍率を出すのは難しいですが、
まずは第一志願者だけの倍率を見ると難易度がわかりやすいと思います。
元の表自体はダウンロードすれば見れるので、今回は塾長が独自に気にしている第一倍率を確認するための表を作成しましたので、参考になれば幸いです。
※最終倍率ではないので、傾向を知るための目安です
※(合計倍率)=(志願者合計)/(募集人員)
※(第一倍率)=(第一志願者)/(募集人員)
Aグループ(1群・共通)倍率
表をドラッグすると全体が見れます!!
1群共通A | 募集人員 | 第一(一般) | 第一(推薦) | 第二 | 合計倍率 | 第一倍率 |
---|---|---|---|---|---|---|
旭丘 | 320 | 417 | 121 | 32 | 1.78 | 1.68 |
松蔭 | 360 | 294 | 82 | 387 | 2.12 | 1.04 |
熱田 | 320 | 433 | 102 | 308 | 2.63 | 1.67 |
江南 | 320 | 330 | 74 | 115 | 1.62 | 1.26 |
小牧 | 280 | 221 | 56 | 455 | 2.61 | 0.99 |
犬山南 | 240 | 100 | 16 | 298 | 1.73 | 0.48 |
春日井工業 | 280 | 212 | 40 | 194 | 1.59 | 0.90 |
県内トップの旭丘高校は第一志願者数が昨年より増えて、倍率も上がっているので難化傾向です。
平成29年度より1群、2群共通校になり倍率が跳ね上がりましたが、昨年の第一志願者数506人から376人に減り少し落ち着いた印象です。
第一志願者数が多く、第一倍率は旭丘よりも高くとても難しい高校となりますが、昨年よりも第一志願者数28人減っています。
ここ数年少しずつ倍率が下がっていましたが、昨年よりも第一志願者は53人増えて難化傾向です。第一倍率も1.26倍と高く難しい高校となっています。
締切時倍率は昨年2.73に対して、今年は2.61倍と下がっています。
ただ、第一志願者数は昨年よりも16人増加しているので昨年よりも難化しているという見方もできます。
昨年は定員割れを起こした犬山南高校でありますが、今年度は第一倍率が0.48と定員を大きく割りそうです。
余談ですが、小牧高校についてはもう少し深堀しましょう。
小牧市にある塾ですから!!
愛知県全県模試 追跡調査からみる小牧高校の実質倍率を考えてみる
さて、突然話が飛びますがうちのような個人塾では県内最大規模である愛知全県模試を実施しています。
ちなみにうちは年3回実施しております。
そうすると、夏ごろにこのような冊子が届きます!!
ちゃんと追跡調査を提出した塾だけがもらえるとても貴重な冊子で、情報がてんこ盛りなんです。
前置きはこれくらいにして、昨年度の小牧高校の追跡結果を見てみましょう。
合格者 (第一志願) | 合格者 (第二志願) | 不合格者 | 調査人数 | |
人数 | 85 | 22 | 12 | 119 |
調査人数に 対する割合 | 71.5% | 18.5% | 10% | 100% |
これは!!
いわゆる中3でやる標本調査ってやつですね。
調査人数119人に対して、合格者は(85+22)=107人となります。
つまり、実質倍率は
119÷107=1.11倍
となり、実際の受験者(第一志願者+第一志願校不合格者)の約10%が残念ながら不合格となります。
ちなみに昨年度の締切時倍率は2.73倍です!!
合格者に占める第二志願者の割合は
22÷107=0.21
合格者のうち約20%が第二志願者であると考えると、
第一志願校から流れてくる人数は、
募集人員の約20%となり
280×0.20≒56人
第一志願者数:277人
第二志願者数: 56人(第一志願校に合格した生徒を除く)
合計: 333人
募集人員は280名なので実質倍率は!!
333÷280=1.19倍
机上の空論ではありますが、
『倍率に惑わされてはいけない!』
と言いたいだけです。
※簡易化のために、推薦入試も含めた結果となっています。
Bグループ(1群・共通)倍率
1群共通B | 募集人員 | 第一(一般) | 第一(推薦) | 第二 | 合計倍率 | 第一倍率 |
---|---|---|---|---|---|---|
名古屋西 | 320 | 363 | 62 | 390 | 2.55 | 1.33 |
中村 | 320 | 277 | 63 | 406 | 2.33 | 1.06 |
天白 | 360 | 406 | 64 | 505 | 2.71 | 1.31 |
春日井東 | 200 | 82 | 6 | 220 | 1.54 | 0.44 |
尾北(普通) | 240 | 218 | 58 | 186 | 1.93 | 1.15 |
尾北(国際) | 40 | 16 | 27 | 12 | 1.38 | 1.08 |
小牧南 | 280 | 183 | 17 | 263 | 1.65 | 0.71 |
丹羽 | 320 | 239 | 23 | 190 | 1.41 | 0.82 |
犬山(普通) | 240 | 187 | 33 | 302 | 2.18 | 0.92 |
犬山(総ビ) | 40 | 28 | 14 | 22 | 1.60 | 1.05 |
愛知総合工科 | 400 | 518 | 31 | 221 | 1.93 | 1.37 |
小牧工(機航自) | 120 | 99 | 22 | 111 | 1.93 | 1.01 |
小牧工(電・情) | 80 | 48 | 7 | 108 | 2.04 | 0.69 |
小牧工(化学) | 40 | 23 | 1 | 31 | 1.38 | 0.60 |
岩倉総合 | 240 | 181 | 62 | 146 | 1.62 | 1.01 |
昨年度の第一志願者数296人から20人減り、276人。
全体の倍率も2.16倍から1.93倍に下がっています。
昨年度より少し入りやすくなった印象です。
ただ、第一倍率は1.15倍と1倍を超えているので油断は禁物!!
昨年度定員割れがあった関係で定員が昨年度の320人から40人減り、280人となりました。
昨年度第一志願者数 235人、第一倍率 0.73倍
今年度第一志願者数 200人、第一倍率 0.71倍
第二志願者のうちどれだけ流れてくるかはわかりませんが、80名未満なら定員割れを起こすことになります。
今年度も高校としてはかなり厳しい状況です。
こちらも昨年定員割れを起こしましたが、定員は320人のままです。
第一志願者数は昨年259人に対して、今年度は262人とほぼ変わらず入りやすい状況となり定員割れが心配されます。
機械・航空産業・自動車は昨年度定員割れを起こしています。
募集人員は120名で、第一志願者数は昨年度106人に対して、今年度121人となり定員割れを起こすことはありません。機・航空・自を受験する学生は気を引き締めて頑張りましょう。
電気・情報技術学科は募集人員80人に対して第一志願者数が55人となり、昨年78人に対して23人減少しています。
第二志願者数が昨年度より増えている関係で締切倍率はほぼ変化ありませんが、定員割れが心配されます。
昨年度の2次募集の状況はこちら↓
2群Aグループ倍率
2群A | 募集人員 | 第一(一般) | 第一(推薦) | 第二 | 合計倍率 | 第一倍率 |
---|---|---|---|---|---|---|
明和 | 320 | 355 | 100 | 19 | 1.48 | 1.42 |
名古屋南 | 320 | 134 | 73 | 619 | 2.58 | 0.65 |
春日井 | 320 | 270 | 62 | 319 | 2.03 | 1.04 |
春日井西 | 280 | 192 | 37 | 325 | 1.98 | 0.82 |
向陽(普通) | 320 | 608 | 126 | 152 | 2.77 | 2.29 |
向陽(国際) | 40 | 44 | 42 | 9 | 2.38 | 2.15 |
山田 | 280 | 393 | 85 | 247 | 2.59 | 1.71 |
激アツの高校です!!第一倍率が脅威の2.77倍!!
第一志願者数は、昨年672人に対して今年度は734人、第二志願者数も増加しています。
普通科同様激アツの高校です!!
募集人員40人に対して、第一志願者数が80人!!
しかも推薦希望者は定員よりも多い42人!!
昨年度よりもかなり難化しています。
第一志願者数は昨年度237人に対して、今年度229人と8人減少。
第二志願者数は昨年度366人に対して、今年度325人と41人減少。
第一、第二志願者両方で減少ということで昨年度よりかなり入りやすい状況ですが、気を抜かずにしっかり頑張ろう!!
2群Bグループ倍率
2群B | 募集人員 | 第一(一般) | 第一(推薦) | 第二 | 合計倍率 | 第一倍率 |
---|---|---|---|---|---|---|
千種(普通) | 280 | 267 | 81 | 200 | 1.96 | 1.24 |
千種(国際) | 80 | 80 | 55 | 24 | 1.99 | 1.69 |
瑞陵(普通) | 320 | 274 | 111 | 595 | 3.06 | 1.20 |
西春 | 360 | 276 | 104 | 279 | 1.83 | 1.06 |
春日井南 | 360 | 324 | 64 | 451 | 2.33 | 1.08 |
第一志願者数は、昨年度374人に対して、今年度380人。
第二志願者数は、昨年度254人に対して、今年度279人。
となり、第一、第二志願者ともに増加しており昨年度よりも少し難化傾向なので受験生はしっかり当日点が取れるように頑張りましょう!!
第一志願者数は、昨年度437に対して、今年度388人と49人も減少。
第二志願者数は、昨年度394に対して、今年度451人と57人増加した結果、締切時倍率は昨年のほぼ同等となります。
春日井南高校が第二志望だったときの第一志願の相手校は、
・春日井高校
・高蔵寺高校
となりますが、春日井は第一志願者数が増えたものの、高蔵寺高校は減少しているのでこの層が私立に流れた可能性も考えられます。
まとめ
①締切時倍率に惑わされず、第一志願者数と第二志願者数の割合を見る
②昨年度定員割れを起こした高校は引き続き厳しい状況
③中堅以下の公立高校の倍率が下がり、私立に流れている可能性がある
④受験生は倍率なんか気にせずにやるべきことに集中!!
最後に他塾の先生が、分析したブログも是非ご覧ください。
コメント
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