こんにちは数学を得意科目にする小牧市の個別指導学習塾 名学館小牧新町校 塾長の吉澤です。
さて、昨日の「オイラーの贈物」に続き、数学本の紹介です。
Facebookで回ってきたこの企画ですが、圧倒的に読書量が少ない塾長なのでご紹介する本に困るところなんですが、やはり数学が好きってことで今日はこちら
結城浩先生の数学ガールです!!
これまたなかなか普通の人は手に取らないような本ですよね(汗)
ですがここであえて言いたい!!
数学が苦手なら
『数学ガール』を読むべし!!
こちらの数学ガールは結城先生のホームページでなんと試し読みができるんです!!
これはすごくありがたいですよね。
数学ガールには2つのシリーズがある!!
数学ガールには2つシリーズがあります。
・数学ガールシリーズ
・数学ガールの秘密ノートシリーズ
それぞれに特徴がありますので、確認していきましょう。
数学ガールシリーズ
2007年に 第1作『数学ガール』 が刊行されました。
塾を立ち上げた2008年頃に購入したような記憶があります。
読書は苦手ですが、本屋に行って本を買うのは好きなんです(汗)でも、小説は読まないんです。
この『数学ガール』は高校生の「僕」が数学ガールたちと数学に取り組む物語として話が進んでいきます。
物語形式ではありますが、私が苦手とする紙面一面に文字!!といわけでなく、半分くらいは数式なので、これまた余白があり圧迫感がないんです。
ただ、取り扱う数学的内容はとても本格的です。
例えば、フェルマーの最終定理なんてすごく興味が惹かれるサブタイトルですよね。
ちなみにフェルマーの最終定理というのは
次の方程式は、n≧3で自然数解を持たない。
$x^n+y^n=z^n$
凄くシンプルな命題なんだけど、実はこれを証明するのに350年以上も誰も証明できなかったんです!!
フェルマーは愛読書である『算術』という数学書の余白にこの定理を書き、さらにこんなメモを残していた。
こんな感じで彼は『算術』いろいろな定理を書き記していたのだが、フェルマーの没後、彼の息子によって、フェルマーの書き込み入りの『算術』が刊行されて数々の数学者がその証明に挑んだのです。
フェルマーの最終定理が証明できたのはなんと1995年のことなんです。
つい最近のことなんですよね。
(1995年に アンドリュー・ワイルズ によって完全に証明)
中学生だとちょっと難しい内容もありますが、高校生なら問題なく?読めるような内容です。
まー、式の変形自体は理解できなかったとして雰囲気だけ味わっても数学の面白さに触れることはできるような構成になっています。
やっぱり数式が多いのは苦手だって方にはなんと!!
コミック版も用意されています!!
「数学ガールの秘密ノート」シリーズ
「数学ガールの秘密ノート」シリーズは、対話形式でやさしい数学に取り組む物語なので数学が苦手な人はこちらの方が読みやすいかもしれません。
私も全巻持っておりわけではありませんが、高校生にとっては高校数学の内容が多くあり苦手分野をこの本で克服するのもありです!!
数学ガールの秘密のノートシリーズで、特におすすめな本
場合の数、統計、数列、三角関数・・・
頭が痛くなりそう・・・
そんな拒絶反応を持っている子でも、対話形式で進む秘密ノートシリーズなら結構すんなりと読めて、公式を暗記する前に意味を考えれるようになる構成になっています。
高校数学は公式が非常に多いので丸暗記するのは大変です、基礎となる定理はもちろん暗記が必要ですが、多くの公式は自分で作ることができるんです!!
最後に
今日は『数学ガール』という本を紹介いたしました。
数学が苦手な人は多いのですが、そんな人でも少し数学に興味が持てる本です。
また、数学が得意な子にとっては教科書にはない定理や公式の意味を考えるうえでとても面白い教材になっていると本です。
教室に何冊かおいてありますので、ちょっと息抜きに読んでみてはいかがでしょうか。
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