こんにちは、小牧市の公立高校入試に強い個別指導学習塾
名学館小牧新町校 塾長の吉澤です。
さて、同業の先生方が令和2年度の愛知県公立高校入試の平均点のブログ記事をアップされています。
うちのブログでの報告が遅くなってなんだか旬を過ぎてしまったような気もしますが・・・
それでも見ていきましょう!!
愛知県公立高校入試の平均点推移を見てみよう
教科 | 国語 | 数学 | 社会 | 理科 | 英語 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
グループ | A | B | A | B | A | B | A | B | A | B |
R02 | 14.1 | 14.2 | 10.8 | 9.7 | 12.8 | 12.4 | 10.0 | 10.7 | 10.9 | 10.8 |
H31 | 13.6 | 13.5 | 12.7 | 12.0 | 12.0 | 12.6 | 8.5 | 9.6 | 11.0 | 11.2 |
H30 | 13.8 | 14.2 | 12.4 | 11.2 | 13.4 | 11.0 | 10.3 | 10.8 | 11.1 | 11.4 |
H29 | 15.3 | 13.6 | 10.0 | 13.5 | 13.9 | 11.6 | 11.4 | 11.0 | 11.0 | 12.3 |
※1教科22点満点(5教科合計 110点)
平成28年度までは1教科20点満点でしたが、平成29年度入試から1教科22点満点に変更されました。
つまり5教科の合計は110点満点となります。
近年、理科や数学が特に難しくなっているのがわかります。
実際の問題を見ていると、理科は設問までの導入部分(実験の手順など)が非常に長く読解した上でしっかりと情報を整理する能力が問われる問題となっています。
また、数学でも単純に計算で求めるだけでなく考察が必要な問題が出題されるようになりました。
愛知県も設問毎の正答率が発表されるようになってくれればと思います。
それでは5教科合計点の推移を見ていきましょう。
グループ | H29 | H30 | H31 | R02 |
A | 61.6 | 61.0 | 57.8 | 58.6 |
B | 62.0 | 58.6 | 58.9 | 57.8 |
各教科の平均が年々下がっているので、合計点も下がっています。
4年前と比べると3~4点ほど下がっています。
A、Bグループの平均点の差を見ると、どの年も非常によく作られています。
各教科で±1点ほどにだいたい収まっています。
つまり、平均点が年々下がっているのは作問側が意図的に難しくしているのでは思っています。
作問の傾向としても、大学入試の変化を意識したものになっていると思います。
大学入学共通テストの特徴から見る高校入試の問題
2020年1月でセンター試験が終了し、2021年1月には大学入学共通テストが実施されます。
共通テストに関しては
・「大学入試英語成績提供システム」導入見送り
・記述式導入見送り
など混乱が見られます。
従来のセンター試験と大学入学共通テストの違いとして、
が上げられ、高校入試においても
「思考力」「判断力」「表現力」
を問う問題が増えてくると考えています。
思考力を必要とする問題として、たとえば2019年度、2020年度の数学を見てみましょう。
2019年度 愛知県公立高校 Bグループ 数学第2問
2020年度 愛知県公立高校 Bグループ 数学第2問
このように「思考力」「判断力」を必要とする問題が、数学の第2問の(2)で出題されています。
筋道立てて考えればできる問題ではありますが、限られた時間内で思考するのは日ごろからの練習が必要となります。
自分が目標とする得点を考えたとき、必ずしも解かなければいけない問題とはなりませんが上位校を狙う人にとっては差が出るポイントとなります。
2020年度 愛知県公立高校 理科の問題
実用的な文章や身近にあるものを題材とした問題として、2020年度の理科を例にとれば太郎さんと、花子さんの会話から話が進む問題が出題されています。
長い文章が出てくると普段文章を読む習慣や訓練をしていない人は見落としが多かったり、まったく文章を読んでいないことがあります。
設問に対して適切な解答をすることは、普段の短い設問でもしっかりペンでなぞりながら読むなど読み取りを意識して練習してください。
年々平均点が下がり、パターンに当てはまらいような問題が出題されるようになっています。
ただ、そうは言っても大切なのは基礎をしっかり固めることです。